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肌のバリア機能が盾に!
    皮膚科醫に聞くアレルギー肌のケア肌のバリア機能が盾に!皮膚科醫に聞くアレルギー肌のケア

敏感肌を悩ませる、アレルギー肌

季節の変わり目に、お肌の調子が悪いということはありませんか?
原因の一つに考えられるのは、花粉等で引き起こされるアレルギーによるもの。

日本人女性1,926名に行った調査によると、肌に癥狀が出るアレルギーに悩む人は、実に400名。
そのうちなんと74%が敏感肌であるということがわかっています。

肌に癥狀が出るアレルギーに悩む女性の敏感肌比率

データ:日本ロレアル調べ

敏感肌と切っては切り離せないアレルギーですが、その発癥リスクを軽減するカギと知られているのが今回のもう一つのテーマ、肌のバリア機能です。
実は、敏感肌とはこのバリア機能が弱っている狀態をいうのです。

今回はアレルギーと肌のバリア機能の関係について山王メディカルクリニックの宮地先生に質問していきます!

アレルギーとは何でしょうか?
また、肌に起こるアレルギー癥狀にはどんなものがあるのでしょうか?

アレルギーを一言で言うと、”免疫システムの異常反応”です。
私たちの體には、免疫というシステムが備わっています。免疫とは、體に異物が入ってきたときに體の中で抗體などの物質がつくられ、異物を攻撃することで、自分の體を守るシステムのことをいいます。
アレルギーとはこの免疫システムが、通常では體に害を與えない物質や微量の異物に対しても過剰に反応して、その結果、自分の體を傷つけてしまうことをいいます。
本來體を守るはずの免疫システムが、過剰に反応しすぎて逆に體を傷つけてしまうので、アレルギーは、免疫システムの體に不都合な異常反応、といえるのです。
肌の上で起こるアレルギーの癥狀は、赤み、ぶつぶつ、水ぶくれ、腫れ、かゆみ、ヒリヒリ感、痛みなど様々。肌に普段と違う癥狀が出たらアレルギー反応を起こしている可能性もあります。

一般的にアレルギー反応は、アレルゲン(抗原)の種類や、反応に関與する抗體や細胞の種類から4つに分類されます。皮膚の癥狀を起こすのは、I型反応(即時型)とⅣ型反応(遅延型)で、I型反応では10程度で癥狀が生じ、Ⅳ型反応では早いもので數時間、通常は數日で癥狀が生じます。
何が原因なのか、どのような種類のアレルギーなのかを見極めるのは大変難しいので、皮膚科専門醫に相談することをおすすめします。

アレルギーと密接なかかわりがあるとされる肌のバリア機能とは何のことでしょうか?

肌のバリア機能とは外気と私たちの免疫システムとの間にある、生まれ持った盾のようなものです。
その盾は外部の刺激から肌を守ったり、肌の內部に抱えている水分を保持したりする働きをしてくれています。
また、いわゆる”敏感肌”とはこのバリア機能が弱っているときの肌狀態を言います。

では肌のバリア機能とアレルギーとの関係性について教えてください。

私たちの肌表面は、角質細胞と呼ばれる細胞が下の図のようにブロック狀に積み重なり、角質層を形成しています。この角質細胞がバランスを崩すと、隙間から外的刺激が侵入しやすくなったり肌の水分が蒸発しやすくなります。

つまり、肌のバリア機能が弱っていると、外的要因の一つであるアレルゲンにも反応しやすくなってしまい、アレルギー発癥のリスクが高まるのです。
肌のバリア機能は、効果的なアレルギーコントロールと將來のアレルギー反応の予防に不可欠です。

肌イラスト

それでは健康な肌のバリア機能を保つにはどうすればいいのでしょうか。
アレルギーに悩んでいる敏感肌の皆さんに、先生からのアドバイスをください!

敏感肌に一番大切なことは、”保濕”、と”刺激をしないこと”です。
まず一つ目に、”保濕”は肌のバリア機能を正常な狀態に保つために最も重要です。
バリア機能が保たれると、外界からの攻撃に対して強くなり、かゆみや痛みなどを生じにくくなります。毎日のスキンケアで、しっかりとした保濕を行い、バリア機能の働きを高めましょう。
二つ目に、”刺激をしない”こと。これはすなわち”低刺激のケアを心掛ける”ともいえます。
肌をこすったり、掻いたりをしないことはもちろんですが、日々のスキンケアには低刺激のものを取り入れて優しくケアすることがポイントです。

また、一生懸命保濕をしているし、肌には優しいケアを心がけているけれど、『日によって肌の調子が悪い』『なんとなくいつも肌が敏感でヒリヒリしやすい』『すぐに赤くなったりかゆくなりやすい』といった狀態の方も多いのではないでしょうか。
そのような場合のケアとしては、刺激をしないことに加えて、鎮靜効果のあるスキンケア製品をプラスしてあげるのもおすすめです。

肌にトラブルがあるとついつい色々手をかけてしまいがちです。けれども一度基本にかえって、”保濕”と”刺激をしない”スキンケアを見直してはいかがでしょうか。本來の健康な肌の狀態を取り戻すだけでなく、未來の美しい肌にもつながります。

  • 山王メディカルクリニック院長宮地百子

    慶應義塾大學病院皮膚科研修醫、國立霞ヶ浦病院、東京都済生會中央病院皮膚科勤務を経て渡米、米國マイアミ小児病院皮膚科およびマイアミ大學皮膚科にてニキビ治療などを中心とした臨床を學ぶ。帰國後は都內総合病院皮膚科、美容皮膚科等を兼職し、平成26年4月山王メデイカルクリニックを開院。

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